ゼノギアスをプレイしてみました

『ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸』がもうすぐ出るし、そういえば、『ゼノギアス』はプレイしたことなかったなぁということで、あらためて『ゼノギアス』をプレイしてみました。
総合的な感想としては、世間で言われているほど良かったとは思えなくて、世界観はかなり良く、グラフィックも当時のものとして考えると良いし、音楽も良かった、ただ・・・・ストーリーが安易な部分が多くて受け付けない部分が結構あった。
ちなみにスタッフロールを見て、アニメーションを担当していたのが、Production I.Gだったり、オープニングアニメーションの作画をやっていたのが攻殻機動隊の作画監督をしていて評判の良い中村悟氏だったりと、面白い発見もあった。

世界観は、ガンダムというかエヴァ的なロボットが出てくる世界を、FF的なRPGの延長線上で上手く組み合わせていて、なんの違和感もなく入れて良かった。このあたりの出来はかなり良い感じ。


グラフィックは、1998年に発売されたということを考えると、かなり素晴らしい出来。
フル3Dによるマップのグラフィックは、今でも十分堪能することは出来た。
2年後の2000年に、同じように自由に視点を切り替えることができる3Dマップの『ドラゴンクエスト7』が出たけど、当然というか遥かに『ゼノギアス』のほうが上。

フル3Dによるマップの演出も良くて、3Dムービーによる演出も良かったけど、フル3Dのマップによるゲーム画面の演出でも十分楽しむことは出来た。

とはいえ、フル3Dマップ、3Dムービー、アニメというそれぞれの3つの演出があったわけだけれども、なんとも微妙。
基本的に、人シーンのムービーはアニメ、その他シーンは3Dムービーということだけど、それぞれひとつひとつは非常に良い出来なんだが、アニメ→3Dムービーという演出があって、そのいきなりの変化はちょっと唐突すぎる感じがあり、さすがに違和感を感じた。
田中久仁彦氏デザインによるキャラクターが良かったこともあって、そのアニメも個人的には良かったけれども・・・


というかストーリーが・・・
2枚目のCDで、RPGからAVGっぽいゲームになってしまうのは、個人的には許せるとして・・・

主人公のフェイが、自分のせいで死んでしまった友人たちへの罪に悩み、そして自分の存在意義を探すために、旅をして、様々な敵と戦い、敵を倒して強くなり、大きな運命の渦に飲み込まれていくわけだけど。
終盤になってソラリス(敵国)でボスキャラのカレルレンが、「良くやった。これで神が復活する。おまえはこのために存在していたんだ」といったことを言うわけですよ。
もうね。アフォかと。こういう展開は大嫌いだな。オチとしては最悪。
”こういった、主人公の行動はすべて計算通りなことでした。上手く動いてくれたな。フフ、俺って頭良いな。 by ボス”というシナリオって限度があるんですよ。それを壮大すぎるストーリーの中に組み込んでしまったものだから、もう見てられない。
しかも復活させるための工程って、やってみるとたいして難しいことじゃない感じだし、そのくらい出来なくてどうする。おまえ達でがんばって復活せろと。言いたい。

ソラリスの中ボス的な存在のラムサスなど、ほぼすべての敵は、そういう裏知らないで純粋に主人公のフェイを倒すために戦っていたわけで、そういった殺伐とした状況の中で、ちゃんと達成するって誰が計算できるんだと。
ラムサスにしても、天帝カインを殺すために存在しているということになっていて、その通り実行したのはいいけど、胎児のときに廃棄物処理場に捨てられてるのに、成長後の行動を計算付けられるわけないよなぁ。

この後に発売されたほぼ同じスタッフによる『クロノクロス』も同様すぎる展開だったけど、こちらは『クロノトリガー』という名作の続編ということで、まだ許せた。

それに、主人公たちの世界や人を守るためとはいえ、ソラリスを滅ぼしてしまっているし。ソラリスには何もしらないで平和に暮らしている人もいたわけで、ゲームでは何も触れられていないけど、ちょっとかわいそうだった。
主人公側のご都合主義が強すぎて、見事におめでたい出来になっている。


そんな感じで、壮大な世界観の中で、さまざまな事象が交差し、深く練り上げられ、よくまとまって終わったと思えるストーリーの割には、安易な部分が多すぎて、どうしてゲーム業界ってこういう糞なシナリオライターがもてはやされるのか分からん。ストーリー中心のゲームにするなら、その根幹の部分のシナリオをちゃんとして欲しい。出来ないならストーリー中心のゲームにするなと。
結局いくらグラフィック性能がアップして表現力が多様になっても、シナリオを書く人間自体の性能がアップしない以上、ダメだなと改めて思ったゲームでした。

その点、良い話や脚本を元にして作ることが多い映画のほうがやはり良いな。

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